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お役立ちコラム

ユニットバスと在来浴室の違いは?メリット・デメリット

ユニットバスと在来浴室の違いは?メリット・デメリット

浴室には、「ユニットバス」と「在来浴室」の2種類がありますが
それぞれの特徴やメリット・デメリットについてご存知でしょうか?

リフォーム現場ではさまざまな浴室を目にしますが
在来浴室からユニットバスに改修するケースが大半です。

「古くなったお風呂をそろそろリフォームしたい」という時に、是非参考にしてみてくださいね!!

ユニットバスとは?

ユニットバス

ユニットバスは、あらかじめ工場で「天井、壁、床、浴槽など」が浴室のパーツとして製造され、現場でパーツを組み立てて、浴室が完成します。

 

もともとはビジネスホテルで見かけるトイレ、洗面、浴槽が一体となった設備のことをユニットバスと呼んでいましたが、現在ではマンションや戸建ての浴室に採用される設備機器をユニットバスと呼ぶことが一般的になりました。

 

「システムバス」といわれることもありますが、「ユニットバス」も「システムバス」も同じ意味合いで扱われています。

 

 

ユニットバスのメリット

工事期間やコストが抑えられる

組立て式のため、オーダーメイドの在来浴室と比べて、工事期間やコストを抑えることができます。

 

在来浴室(タイル張りの浴室)の場合、モルタルやコンクリートを下地に使用するため乾燥期間なども含めると2週間~3週間の工事期間を要する場合もありますが、ユニットバスの場合は1週間以内に工事が完了する場合が大半です。

特に夏場の暑い時期にお風呂が使えなくなる期間が長くなると困りますよね・・・

施工期間の面ではユニットバスリフォームに大きなメリットがあると言えます。

 

コスト面ではどちらも仕様や大きさによって金額の幅はありますが、予算を抑えたい場合はユニットバスが採用されるケースが多いです。

マツヤのリフォームの場合、ユニットバスの下限価格は約70万円、在来浴室の場合は下限価格でも100万円超えてしまうので、ご予算重視の方はユニットバスリフォームがおすすめです。

断熱性が高い

ユニットバスは、組み立てられた箱状の浴室が設置されるため、外壁とユニットバス壁の2重構造となり、外気からの影響を受けづらくなります

 

仕様によっては、4時間経っても約3℃しかお湯の温度が下がらない断熱性の高い浴槽やユニットバスの廻りに断熱材が取り付けられた仕様などもあるため、寒い季節でも快適に入浴することができます。

 

また、ヒートショック対策としても有効なことをご存知でしょうか?

 

■ヒートショックとは・・・?

浴室と脱衣所などの寒暖差が大きい場合に気温の変化によって血圧が上下し、心臓や血管の疾患が起こることをいいます。

特に11月~2月までの時期がヒートショックの好発時期といわれ、特に高齢の方や心臓に持病をお持ちの方は入浴の際に十分注意をする必要があります。データによると交通事故で亡くなる方よりもヒートショックが原因で亡くなる方の方が多いといわれています。また、家の中での死亡率が1番高いという結果もあります。

 

ユニットバスは上述したように気密性が高いので外気からの影響を受けづらいため、室内の寒暖差を少なくする役割をもっています。

また、浴室暖房機を取り付ければ、暖かくより快適に、より安心して入浴することが出来ます。

掃除がしやすい

ユニットバスは、汚れがつきにくく、汚れがついても落としやすい素材になっています。

 

タイル張りの浴室は目地の黒カビに悩んだり、凹凸に汚れが染み込んだりと日々のお手入れに頭を抱えられることが多いのではないでしょうか?

ユニットバスはお手入れが簡単な分、お掃除の頻度や時間が短縮されるので浮いた時間を家事や趣味の時間にまわすこともできます。

もちろん、1日の疲れを癒やすお風呂はきれいな方がきもちいいですよね。

 

また、「お掃除のし易さ」にこだわるのであれば「ホーローパネル」を採用しているタカラスタンダードのバスがおすすめです。

鉄の下地にガラス素材を高温で焼き付けたホーローパネルは汚れにくさ抜群!試験的に油性マジックで落書きしてもお湯をかけるだけでスルスルよごれが落ちてしまいます。

 

最近ではボタン一つで床や浴槽を自動で洗浄してくれる「自動洗浄機能」がついた高機能なタイプもあります。

バリアフリーデザイン

現代のユニットバスは小さい子供やお年寄りでも安心して入浴できるようバリアフリーに配慮された設計となっています。

脱衣室や洗い場の段差がほとんどないことや、またぎやすい低さの浴槽、滑りにくい床、開口部が広く出入りをしやすい引戸などのバリアフリーデザインが標準仕様となっています。

 

在来浴室を普段使われている方のお悩みとして

・段差があって危ない

・タイルの床が滑りやすい

・浴槽が深くて入りづらい

などが挙げれれます。

 

これらのお悩み事項はリフォームのご相談をいただいた際にほとんどの方に共通しています。

 

在来浴室ならではのお悩みを解決するうえでもユニットバスは優れているといえます。

ユニットバスのデメリット

規格サイズが決まっている

ユニットバスは工場で生産する関係で同規格のバスを造ることでコストを抑える仕組みのため、箱型の規格サイズが決まっています。

 

例えば1616(1坪)サイズ、1216(0.75坪)サイズなどです。

1616サイズというのは浴室内の空間が1m60cm×1m60cmの呼称です。同様に1216サイズというのは浴室内の空間が1m20cm×1m60cmという具合です。

 

そのため、既存の浴室サイズをしっかりと確認して、浴室スペースに収まるサイズのユニットバスを設置する必要があります。

 

近年では規格寸法にもバリエーションが増えてきていますが、在来浴室からユニットバスにリフォームをする場合は、だいたい一回り小さくなってしまいます。また、場合によっては無駄なスペース(デッドスペース)が生まれることもあります。

 

その無駄なスペースをなるべくなくしたいという方にはタカラスタンダードの「ぴったりサイズシステムバス」がおすすめです。

 

「ぴったりサイズシステムバス」は、浴室スペースに合わせて、間口・奥行ともに2.5㎝刻みでサイズオーダーできます。そのため、梁や柱のある浴室でも、浴室の形状に合わせて、ぴったり合ったサイズでリフォームできます。

 

ただし、特注寸法扱いになるので規格寸法のバスと比較すると若干お高くなりますが、浴室空間を最大限有効活用したい方にはおすすめしたい選択肢の一つです。

 

在来浴室とは?

在来浴室

在来工法で作られた浴室のことを「在来浴室」と呼びます。一般的にタイル張りの浴室です。

在来浴室は、ユニットバス以外の、浴室に合わせてオーダーメイドで造作される浴室です。

 

特に、ユニットバスが普及する前の築年数が古い住宅には在来浴室が多く使用されていて、現代ではメリットよりもデメリットのほうが多いため、リフォームの際にはユニットバスを選ばれる方が圧倒的に多いです。

 

在来浴室のメリット

素材や大きさを自由にカスタマイズできる

在来浴室は、オーダーメイドで作られるため浴室の広さや形状にとらわれずに、自由にリフォームできます。

 

例えば、すごく大きな浴室空間を作ったり、内装をヒノキや大理石にしたり、自由に浴室の素材や大きさを選べます。

デザインにこだわりたい方やオンリーワンの浴室にしたい方におすすめです。

在来浴室のデメリット

お掃除、お手入れがしにくい

隙間や接合部が多いため、お掃除の手間がかかってしまいます。

また、タイルの目地の黒カビにお悩みの方も多いのではないでしょうか。

 

リフォームのご相談をいただいた際にみなさんがお悩みのことは共通しています。

 

・床のタイルのブラシ掃除が大変

・タイル目地の黒カビ汚れ

・夏場のぬめり、赤カビ汚れ

・長年積み重なった白い汚れ

 

こんな悩みとおさらばするためにユニットバスを採用される方が多いです。

工事期間とコストがかかる

オーダーメイドのため、設計から施工までの工事期間が長く、ユニットバスよりコストが高くなることが一般的です。

 

規格品ではないため、形や使用する内装材なども一から考えていく必要があるため、計画段階から労力を要します。

防水性・保温性が劣る

ユニットバスと比べて、経年により防水性・保温性が劣ります。

 

防水性の面では、経年劣化により入隅に微弱なクラックが入り、そこから水が廻って構造材を腐食させてしまうケースや湿気がこもりやすくシロアリ被害に合うケースなどが多くあります。

家を守るという観点から、防水性の高いユニットバスをおすすめしやすいです。

 

保温性の面では、浴室のすぐ外が外壁になるので断熱性に乏しく、外気からの影響を大きく受けてしまいます。

そのため、特に冬場は凍えるような寒さの中で入浴しなくてはならない場合もあるかと思います。

 

上述したように「ヒートショック」の大半はユニットバスではなく、在来浴室で発生しています。

 

まとめ

ユニットバスは、工事期間やコストが抑えられる点や外気からの寒さの影響を受けにくい点、バリアフリーに配慮されている点、お掃除しやすい点から、現在ではリフォーム工事の際にユニットバスが採用されるケースが大半です。

また、新築住宅でもよほどのこだわりがない限りはユニットバスを設置するケースが多いのも事実です。

 

一方で、在来浴室はオーダーメイドで自由度が高い反面、お手入れしにくさや保温性の弱さが課題になります。

ユニットバスか在来浴室かは、ライフスタイルや予算、好みに合わせて選びましょう。

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